Costeのインタビューの全訳

Category : 翻訳
3/16付のエントリー「DEN STORA PROGGLÅDAN」で紹介したKateさんの記事の元になった物です。自分的に怪しい箇所、うまく日本語にできなかった箇所は除いて、彼女に渡しました。ということで、このエントリーの記事には、日本語が不自然な箇所や、意味がわからない文章も多々あります。もちろん、私のスウェーデン語は未熟で、否定・肯定の部分から間違えている可能性さえあります。そのあたりを考慮して読んでいただけたら幸いです。日本語に直しているときに気になった事を、文中()内に残してあります。

(Interview from)
http://artrock.se/intervju/intervju_62.htm
DEN STORA PROGGLÅDAN - intervju med Coste Apetrea

The Great Progg-box

ヒッピーの馬鹿騒ぎ、ヘヴィーロック、スターリン主義、フェミニスム、ブルース、フォーク、ジャズ、シンフォ、ポップ、パンク、ユーモア…。そう、これは元Samla Mammas MannaのギタリストCoste Apetreaがまとめた途方もないボックスセットだ。3年にわたり、ApetreaはSveriges Radioのアーカイブを発掘し、そして巨大なものが3月にリリースされる−なんと−40枚組なのだ!薄ら寒い1月の金曜日、僕は電話に飛びつき番号を打ち込み、質問を始めた。

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(イラストの解説)
SRによる70年代スウェーデンのドキュメンタリーから文化的歴史のかけら−−75のバンドとアーティスト、ヘヴィーロック、スターリン主義、ヒッピー、ブルース、フォーク、ジャズ、シンフォ、フェミニスム、ユーモア、ポップ、実験音楽、(少しのロマン)。Coste Apetrea制作、すべてライブ、未発表。


Q: プロジェクトはどのように始まったのですか?
A: 2009年にSveriges Radioが連絡を取ってきたんだ、4枚組のプログレボックスを作りたかったんだよ。彼らは僕が1972年からそのジャンルで活動してきたのをのを知っていたんだ。それに最近はスタジオの仕事をたくさんしているしね。それで僕には設備と、音楽をマスタリングする正しい知識の両方を持っている。僕は4枚組を片付けてたんだけど、SRからしばらく連絡がなかった。彼らはこのプロジェクトをやめたんだとずっと思ってたんだけど、突然、僕はすべてが素晴らしいと(SRから)返事を受け取ったんだ。でも彼らはもう少し何かが欲しかったんだ。もう少しね。
(註:後半、Kateさんと文章の解釈が少し違います。というのは、原文それ自体が曖昧なのです。私は、4枚組を作った→SRに送ったが返事がない→企画がポシャったと思ってたら返事きた→もう少し何か欲しいよね?とSRに言われた→徐々に枚数が増えた、という状況だと解釈しました。)

Q: プロジェクトが膨らんでいったと…
A: そう、まさしく。彼らが40枚組ボックスを作れと頼んでいたなら、僕は丁重にお断りしたよ!僕に出来るとは思わなかった。今はそれが少しずつ、大きな強みになっているよ。

Q: 何かビックリするようなものはありましたか?
A: いっぱいあったよ。例えばUffe Lundell(スウェーデンのBob Dylanと言われている人)の初めてのラジオでの演奏はメッチャよかったよ。僕は彼がステージの上では不安定で酔っ払ってるみたいだったのを覚えてる。彼は自信がないみたいで、多くのライブを笑い飛ばそうとしていた。でもこれを聴いて、とても素晴らしかったんだ。彼の歌詞もとても良いよ。彼のレコードでたくさんつぶやかれてるものは、いつでもいいものではなかったんだけど。僕はLundellに対して全然いいと思っていなかったんだけど、気が変わるくらいよかったんだ。当時大きなプログレのレコード会社、SilenceやMNWに拒否されてたUffeにとっても、愉快なものだよ。
それから、Alfons Bandageと言う名前のバンドのものをいくつか見つけたよ。それはJanne Tolf(Egba, Häxmjölk)というギタリストの周辺にいたインストバンドで、のちにEgbaになったんだ。少なくとも、Frank Zappaの「Apostrophe」クラスのフュージョン・ジャズだよ。彼は鋭い歌詞も書いていて、僕は"Paranoid Ida"という15分もある曲を取り上げた。


Q: あなた自身の、驚くようなレコーディングは見つけましたか?
A: あったよ。僕とJukka Tolonenが一緒にやった初期の演奏がいくつか。それと、僕と、フォークミュージックバンド、Ramlösa Kvällarが1976年にストックホルムのGärdetでやったライブ演奏だね。僕がすっかり忘れてたものだよ!僕とSamla Mammas Mannaと一緒に、Ron Geesinというマルチプレイヤーと、1975年のフィンランドでやった演奏の録音も見つけた。彼はPink Floydの「原子心母」でも演奏したことがあるんだ。

Q: ボックスセットにブックレットはつきますか?
A: それは今、僕の大きなパラノイアだよ!インターネットから(情報を)乱暴にむしり取ってきて、僕自身の思い出を書いてるんだ

Q: この仕事はとても懐古的ですか?何か別の世界/時間に入っていくような感じたことはありますか?それとも「つい最近」のような感じでしたか?
A: 僕はすべてのトークも含めたんだけど、それを聞くと、つい最近のような感じがするよ。でも、何が人を打つかというと、とても異なる形の、様々なシーンから来るものすべてなんだ。これらのバンドは楽しませようとか、売ろうとか、または金持ちになろうという意図はなかったんだ。現代の若者が、いつも60年代や70年代の音楽を切り取ってくるのは、まったく不思議じゃないね。ミュージックストアに入ると、そこにある80パーセントはギターとアンプなんだ。50年代、60年代のギターのコピーモデルがいくつも作られている。誰も最新のレスポールを欲しがらない、なぜならまったくダメだからさ!でも、今時のミュージシャンはとても巧いよね。演奏するのも、コピーするのも。

Q: 4つの内箱は「ブルーズロック」「メロディックロック」「歌物&フォーク」「実験音楽/Prog/パンク」と分類されています。境界線を決めることは難しかったですか?
A: 最後に名前を変更したところだよ!それにブルーズロックについてはー70年代のスウェーデンにブルースに染まらなかったロックなんてなかったんだ。例えばMotvind、これはよくヘヴィーロックにカテゴライズされるね。でも本当はゆがんだブギーの一種なんだ。それからHoola Bandoolaは、とってもBeatlesなんだけど、それも回り回ってロカビリーから来た物だ。そしてメロディックロック…ContactやNordbottens Järnにはとてもふさわしいね。最後の箱は特別で、なぜならGärdesfestenで始まり、ラジオでは初めてのパンクのライブで終わるからだ。Rågsved(労働階級が多く住む地域で、スウェーデンのパンクが生まれた場所として有名らしい)でEbba Grön、Skabb、Mörbyligan、Dag VagとFega Påhoppという名前のガールズバンドを録音したんだ。

Q: ボックスは1967年から始まっています。なぜここから?
A: 1967年から始めたのは、僕はHansson och Karlssonを収録したかったから。Bosse (Bo) Hanssonは僕らにとって重要なミュージシャンの一人だった。まったく自然で、まったくの手作りだった。他の誰よりも売れたアルバムだったよ。「Sagan om Ringen」は数十万枚売れたんだ。その後でFläsket Brinnerは、ボックスセットの最高のクライマックスとなる"Bosses Låt"を演奏している。

Q: (ここの質問の意味はわからず。"上記の他には?"かな)
A: 個人的なお気に入りは、Hoola Bandoola BandがThomas Wieheの"Vargen"という曲を演奏するところかな。とってもメロディアスで美しいし、政治のかけらもないんだ。僕はBjörn Afzeliusを好きだったことはないけど、ここでの歌は素晴らしいね。それから、ラジオ番組"Festplatsen"で、2本のギターの伴奏で"Månen"を歌うMonica Törnell(ユーロビジョンにも出場したことがある、スウェーデンの歌手)。比類ないものだよ。

Q: 当時、どれくらいのミュージシャンが政治的だったんですか?今日、ここのみんなは真っ赤っか(=共産・社会主義的)な印象を受けますよ。
A: みんなスタート時点は平和な−アメリカのヒッピームーブメントだった。アメリカが信頼を落としたとき、左派が数年の間自由を破壊したんだ、良くも悪くもね、だいたいベルリンの壁が壊れてから右派が(政権を)引き継ぐ頃まで。でも演奏している僕たちは、初めからちっとも政治的じゃなかったよ。1970年の最初のGärdesfestenは完全に自発的な物だった。演奏したいいくつかのバンド、例えばTräd, Gräs och Stenarとかが居て。でも突然、1万もの人がやってきたんだ!SRさえ、自分たちの裏庭(註:Sveriges Radio Stockholmの建物の近くにGärdesfestenが開催された野原がある)で何が行われているのか知っているなんて、計画になかったよ。彼らは急に、その場でインタビューや演奏をしてくれるバンドを3つ4つ連れてきて、それらを流し始めたんだ。(←fickの意味が曖昧)。よりヒッピーっぽいバンドや、バックグラウンドが労働階級のバンドの中には、政治的な奴はほとんど居なかった。もっとアナーキーに行動するか、一般的な反抗だったよ。どちらかと言えば、後で急進的になって、SKP(スウェーデン共産党)とか、右派からずっと離れたグループと一緒になるのは中産階級のバンドだった。

Q: あなたはこのボックスは超プロ級とボロボロのアマチュア、どちらも収録していると言いました。両方の例をいくつか挙げてもらえますか?
A: ハハハ、いいよ!アマチュアの中では、Love ExplosionとLåt Tredje Benet Stampa Taken Låt Tredje Örat Lyssna Till…

Q: え、なんて名前ですか?
A: Låt Trejge Benet Stampa Taken Låt Tredje Örat Kyssna Till!!(註:Costeも間違えて覚えているようです。正確には「Låt 3:e örat lyssna in & 3:e benet stampa takten」長いので普段は「 Örat & Benet」と呼ばれているようです。)ここでプログレファンはガラガラという音に責められて、それは人がおしゃべりをしているようなんだ。でもこれは実に意図的だったんだ。彼らは自分たちが演奏できるなんて思っていなかったけど、ともかく彼らは演奏する喜びを実行したんだ。時が経つにつれ、どちらのバンドも極左派になった。ミュージシャンの一人、Bengt Erikssonは、社会主義はいかなるものだったろうかと語る、僕らの正しいProg警察だよ。(←いみふめい)あとで彼はAftonblandetの有力なジャーナリストになったんだ。

Q: 超プロの方は?
A: Solar Plexusだね、MonicaとCarl-Axel Dominiqueと一緒にね。両者とも熟練の音楽ディレクターだったし、ハモンドオルガンとエレピアノによるストラヴィンスキーでも演奏したんだ(参考動画)。彼らはMade in Swedenの演奏にTommy Körbergを歌わせたんだ。Kornetもあげたいな、この界隈で(←直訳すると"僕たちの緯度の上で")最上のフュージョンバンドの一つだよ。彼らはルーレオの会社、Manifestに在籍していた。それで僕は、この会社を始めたStaffan ErstamとKjell Sundvallにインタビューをしたんだ。いつもMNW、Silenceとか大きなレコード会社や大都市ストックホルム、ヨーテボリとマルメについて語られるけど、実際はルーレオでも彼らは同じくらい実験的だったんだよ。Kjell Sundvallはそれから有名な映画監督になったんだけど、多くの人が知らないことは、彼は10代の子供みたいにラジオ番組を放送していた、それが多くのリスナーにとって、とても重要だったんだよ。

Q: あなたは自分が欲しい物をすべてピックアップしましたか、またはそのまま残さざるを得なかったものはありますか?いまだに表に出るのを待っている金塊は?
A: 僕が完全に理解しているのは、僕は使用されなかったマテリアルがたくさん持っているということだね。80枚組なんて作りたくなかったんだよ!続きの可能性はある。今、僕はサイトを作っているところで、そこでフリーダウンロード用に80曲置くつもりだ。そこで人々が書き込みをしたり情報を提供したりできる。

Q: それぞれの曲について、権利のトラブルはありましたか?
A: バンドの協力を得るのに(トラブルは)なかったけど、誰が何を書いたかを知るのがとても困難だった。まさに探偵の仕事だよ。僕はSTIM(スウェーデンの著作権管理団体)の会員なんだけど、彼らのメンバーシップは最悪だよ。Googleの方がもっと見つかるよ。今は最後の10曲と格闘している最中だ。いわゆるラフテープというもので、放送されなかったものだから、みんなその曲が何という名前か知らなかった。そういうことが約80バンドに起こるんだ、だからこのパートは地獄だったよ。

Q: この面白い代物はいくらになりそうですか?
A: いま僕は代わりになる配給方法を探っているところなんだ、というのは、通常のデストリビューターは、僕が3年間これに従事している間、ほとんど何もしていないのに、収入の25%を欲しがるんだ!各箱の基本原価は1,200クローナだとわかっていて、それから税金とか手数料を加味するけど、2,000クローナ以上にはならないよ。一つの箱に38時間の音楽が入っていて、すべてを消化するのに優に1年はかかるよね。

Q: 3月25日にあなたたちは発売コンサートをウプサラのKonsert och Kongressで行いますね。Fria Pro(teatern)、Monica Törnell、Ulf Dageby(元Nationalteatern)、KebnekajseLasse Tennanderが演奏します。どうして彼らなんですか?
A: 彼らが真っ先に捕まったんだよ、ハハ!ウプサラのKonsert och Kongressはすぐに「Ja」と言ってくれた、とても乗り気なんだ。

Q: 他にアーティストは追加されますか?
A: うん、僕らの一部で特別編成バンドをやる、例えばNationalteatrnとかNynningenからのメンバーとか。僕自身はKebnekajseのKenny Håkanssonとギターを演奏するし、それから多分、Bill Öhrström(スウェーデンにやってきたジミヘンにBo Hanssonを紹介した人らしい。Ramlösa Kvällarにも参加している。とTomas Forsell(Nynningen)が歌うよ。僕は数人女性を入れたいんだけど、proggにおいては良くないんだよ。でもボックスはパンクにも範囲を広げているから、Tant StrulとPink Champangneのドラマー達、今ではシンガーソングライターだけど、彼女たちも登場するよ。

※Gärdesfestenというのは、ストックホルム市内にある運動場(という名の野原)Gärdetで開催されたフェスティバルの名称。1970−1977年まで行われ、その後も何度か、記念イベント的に開催されているようだ。2010年に管理人が現地に行ったときの写真。多分40年前とあんまり変わってない。

1029_023.jpg


【参考】
(Rågsved)
http://en.wikipedia.org/wiki/Rågsved
(Kjell Sundvall)
http://sv.wikipedia.org/wiki/Kjell_Sundvall
(Konsert och Kongress)
http://www.ukk.se/Konsert/kalendarium/Releasekonsert-for-Proggladan/

The Encyclopedia of Swedish Progressive Music 1967-1979
四畳半のちゃぶ台

今回の記事掲載に辺り、インタビュアーのDaniel Reichberg氏に許可をいただきました。Tack så mycket, Daniel!


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Author:momodisson
変なハードロックと、プログレの端っこが好きです。ビールも好きです。
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