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The Ystad concert その1

Category : 小ネタ
今年は日本・スウェーデン国交関係樹立150周年ということで、様々なイベントが開催されています。その一環でJan Lundgren Trio(JLT)が来日しました。北欧ピアノ界の貴公子と呼ばれるJan Lundgren、その端正な容姿とともに、親しみ易い音楽性で日本でも人気があるようです。私が彼を知ったきっかけは、元The Flower Kingsのドラマー、Zoltan CsörszがJLTとして来日したことでした。初めて彼らを観たのは2009年10月、Cotton Club Tokyo公演でした。ちなみにZoltanをTFKで初めて観たのは2004年のスウェーデン。当時も十分テクニカルで素晴らしいドラマーだと思いましたが、その時はあまり感じられなかった彼の本来の凄さを、JLTで間近に目撃して、「Zoltanはプログレよりジャズで叩いてた方がかっこいいな」と確信した時でもありました。その後2016年の来日公演も観ました。

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Jan Lundgren, Mattias Svensson, Zoltan Csörsz (2016)

今年のJLTの来日ではZoltanは来日しませんでした。理由は病気、ということだったんですが、彼のFBを見る限りは元気そうなのでモヨモヨしてます・・・。それはさておき、今回は相方が会場で買ったCDが興味深かったので、それについて書きます。

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Jan Lundgren ‎– The Ystad Concert (A Tribute To Jan Johansson)

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Jan Johansson

彼はスウェーデンのジャズピアニストで、オールドメタルファンならおなじみの超絶兄弟 Anders & Jens Johanssonの父親でもあります。噂では「Swedish jazzの父」みたいなことを言われているのは知っていましたが、今まで聞く機会はありませんでした。どうしてJan Lundgrenが、コンサートまるまるJan Johanssonに捧げる構成で制作したのだろう?と興味を持ちました。まず人物。英語のWikiをものすごく大雑把にまとめると;

Jan Johansson(1931–1968)
Söderhamnsの近くの街、Onsäng出身。 子供の頃よりクラシックピアノやギター、アコーディオンをマスター。電気工学を学ぶためにGöteborgの工科大学へ入学したが、学在学中にStan Getzに出会い、勉学そっちのけでジャズにはまり、アメリカのミュージシャン達と共演する。60年代に入り、クラシックの弦楽をプロデュースし始め、それが彼のスタイルを定義し、ヨーロッパのトラッドをジャズや前衛音楽を通して再考する助けになった。スウェーデン民謡を再解釈した「Jazz På Svenska (Jazz in Swedish)」(1964)は、スウェーデンのジャズアルバムでは最も売れたアルバムとなった。その後「Jazz På Ryska (Jazz in Russian)」(1967)、「Spelar Jazz På Ungerska (Play Jazz in Hungarian)」(1968)といった、他国の民謡を取り入れた作品も制作している。1968年、交通事故で他界。37歳という若さだった。


jps.jpg
Jazz på Svenska

詳しくは英語版Wikiを読んでね。Google翻訳を使うのが面倒でなければスウェーデン語版Wikiもどうぞ。多分こっちの方が詳しい。


あまり若くして亡くなっていたのには驚きました。


さて、件のアルバムの曲目と、収録されてるアルバムを見てみましょう。

Jan Lundgren ‎– The Ystad Concert (A Tribute To Jan Johansson)
ystad.jpg

Emigrantvisa (Jazz på Svenska)
Gånglek Från Alvdalen (Jazz på Svenska)
Polska Fran Medelpad (Jazz på Svenska)
Polska Efter Höök Olle (Jazz på Svenska)
Berg-Kirstis Polska (Jazz på Svenska)
Bandura (Jazz på Ryska)
Kvällar I Moskvas Förstäder (Jazz på Ryska)
På Ängen Stod En Björk (Jazz på Ryska)
Det Går En Kosack (Jazz på Ryska)
Stepp Min Stepp (Jazz på Ryska)
Det Snöar (Jazz på Ungerska)
Det Vore Synd Att Dö Än (Jazz på Ungerska)
Visa Fran Utanmyra (Jazz på Svenska)
Lycklig Resa (written by Jan Lundgren)「Jazz på Svenska」のジャケットに使われたがま口に刺繍されている言葉。意味は”Happy travelling"
Slängpolska Efter Byss-Kalle (nyckelharpa trad.)スウェーデンの伝統楽器、ニッケルハルパの名手Byss-Kalleによる作曲、といわれているトラッド。
Här Kommer Pippi Langstrump TVシリーズ「長靴下のピッピ」(1969)の為に書かれたテーマ曲。歌詞は作品の原作者アストリッド・リンドグレーンの手によって書かれた。

"Slängpolska Efter Byss-Kalle”は、Jan Johanssonの何かのアルバムに収録されている曲かどうか分かりませんでしたが、スウェーデンのトラッドバンドの間ではかなり有名な曲のようです。Uppsala出身のトラッドバンド、Väsenもカヴァーしてますし、2016年にJLTが来日した時にも演奏されていました。

Jan Lundgrenはヨーロッパの古今東西のポピュラーな楽曲をカヴァーした「European Standards」(2009)をリリースしています。それ以前にも、スウェーデンのポピュラー音楽を取り上げた「Swedish Standards」(1997)というアルバムを作っています。過去のスタンダードの再解釈というのは、おそらくジャスにはよくある手法だと思うのですが、「Swedish Standards」を制作した時、Jan Lundgrenの頭にJan Johanssonの作品があったのは想像に難しくありません。「The Ystad Concert」のアイデアの種は、この頃すでに芽生えたのかも。

と、ここまでのことを頭に入れて、Jan Lundgrenの「The Ystad Concert」と、Jan Johanssonの「Jazz På Svenska」を聴いてみました。

長くなったのでいったん切ります。

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